いざ相続をしなければならなくなったとき、親の財産がどれだけあるのかわかりません。それを調べる方法ってあるんでしょうか?
お答えします!
亡くなった方の財産を調べる方法はちゃんとあります。
財産を持っている方が亡くなった後では、何がどれだけあるのかがわからないということもよくありますが、それを調べる方法はちゃんとあります。
まず、土地・建物については、その方の住んでいたところの市役所や区役所等に行き、「名寄帳(なよせちょう)」というものを取り寄せることにより、全部確認することができます。
名寄帳は、固定資産税に関する証明書で、正式には、「土地・家屋総合名寄帳登録事項証明書」といいます。土地・家屋のある市区町村役場で入手することができます。
預金等についてはどうすればよいですか?
預金については、銀行に行って調べる必要があります。実際にどの銀行に口座があったのかは、本人以外わからないこともありますので、ご本人が亡くなってしまった場合等は、遺品をよく調べて、通帳やキャッシュカードなどを探すことが大切です。地道な作業ではありますが、実は多くの方がこのようなことをやっています。
口座を持っていた銀行がわかれば、そこに行って、残高証明書を請求すると、それを調べることができます。ただ、銀行によって手続きの方法がことなりますので、それぞれ調べる必要があります。まずは各銀行の総合案内等に電話をして、手続きの方法を確認するのがよいでしょう。
一例として、三菱東京UFJ銀行では、「三菱東京UFJ銀行での相続手続のご案内」としてWebサイトに詳しい手続き方法が掲載されています。
どの銀行でも、関係書類の提出が必要なため、その準備に時間がかかる上、手続きをして証明書が発行されるまでに1週間前後の日数がかかりますので、必要が生じた時には早めに手続きをすると良いでしょう。
保険などについても同じでしょうか?
はい、同様です。保険については、保険証書等があればわかりやすいのですが、それが見つからない場合も多くあります。その場合は、毎月あるいは毎年、払い込みをしているはずなので、預金通帳の引き落とし履歴を確認したり、払い込み時の領収書などを探すのも方法のひとつです。
親の家が遠方であったり、仕事で忙しく、それらを探す時間が取れないのですが?
このような一連の作業は、時間と手間を要しますので、第三者、いわゆる税理士等に依頼することをおすすめします。