親はまだまだ元気ですが、いつかはその時がやってくるのはわかっています。
そうなったとき、困ったりしないように、今のうちに話をしておきたいと思うのですが、なかなか言い出しにくくて結局話ができない状態が何年も続いています。
うまく話をするきっかけは何かないでしょうか?
お答えします!
事前にきちんと話し合うことはとても大切です。
子供から親に相続の話をすると、「遺産を狙っている」とか、「期待している」などと思われるのではないかという気がして、気が引けてしまうんだと思います。実際に、多くの方はこのように思っていらっしゃるようです。
とはいえ、相続の対策をきちんとしたり、手続きスムーズに行うためにも、事前にきちんと話し合うことはとても大切です。
一例として、日常の中の出来事を、話題のきっかけにすることも良いかもしれません。
例えば知人などに不幸があった際や、TVで芸能人の他界のニュースが流れたときなどもそのひとつです。ある程度の年齢になると、自分もいつかは、ということを大なり小なり意識するものです。その時は当然家族のことも頭によぎりますので、たとえ口に出さなくても無意識に相続のことも考えていることが多いのです。そういう時、普段は言いにくい相続の話をしてみると、意外にスムーズに話ができることがあるようです。
また他に、家を買うなど、不動産売買の際、税理士と話をする機会があると思います。その際、その税理士にきっかけを作ってもらうという方法もあります。自分からではなく間接的に、親に対して「相続については何かお考えですか?」と話をふってもらうだけで、会話のきっかけになります。その人が税理士だったりすると、それを考えなきゃな、という意識も必然的に高くなるでしょう。
信頼できる税理士さんがいるといいですね。
家を建てる際、資金的な問題や税金の関連で名義を親にするとか、奥さんにするとかを考えることもあると思いますが、信頼できる税理士は、必要な情報をきちんとすべてしらべて答えてくれるはずです。そうすることで、綿密な計算をして節税のための対策を提案ができますので。
とくに税理士さんとの繋がりがない場合はどうすればよいですか?
そういう場合は、地域での税務相談会、相続の相談会などに出向いてみるのも良いと思います。