相続対象の主なものに、家とか土地がありますが、その価値、つまり値段がわかりません。
どうやって調べたらいいんでしょうか? 誰かに聞けばわかるのでしょうか?
お答えします!
不動産の価値は近隣の売買の事例から決まります。
不動産の価値とは、相続税を除き、時価がいくらであるかということです。
一般的には第三者に売却する際、売る側と買う側、それぞれの希望が一致した金額が、いわゆるそのときの価値、時価ということになります。ですので、今いくら、と決まっているわけではありません。
とはいえ、その近隣の売買の事例を考慮すると、それをもとに大体いくらくらいか、というのがわかります。それが実質的な時価ということになります。
その時価は、誰が調べるんですか?
税務署が調べてくれるわけではないので、申告する側が自分たちで調べなければなりません。ただそうすると、調べ方によっては金額が変わってしまう可能性もあるので、その方法については税務署側で決められています。
建物については、固定資産税を払っていますので、その分の評価額というのが決まります。土地については、路線価を面積に応じて計算します。単純な四角形とは限りませんので、不整形という点があればそれも加味します。
評価額とか路線価は、税務署に聞けばわかるんですか?
はい。税務署で教えてもらえます。また今はインターネットで調べることも可能です。
【参考】
国土交通省:土地総合情報システム財産評価基準書 土地家屋の評価
国税庁:財産評価基準書 路線価図・評価倍率表
実家が地方のいわゆる田舎町なのですが、それもわかるんですか?
はい。基本的にはすべてわかります。ただし、路線価は市街地が対象となっていますので、田畑や山林などには路線価が付いていません。
田畑や山林の値段はどうすればわかりますか?
税務署で、固定資産評価額を元にした計算式を出していますので、それに基づいて計算します。また、国が毎年1月1日時点での全国小売価格というものを調べています。それはインターネットでも調べることができます。
【参考】
国土交通省:土地総合情報システム